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研究室紹介

 地球規模の気候変動に伴う水資源の逼迫や水質の変動といった水環境問題が危惧されていますが,古来より持続的食料生産のために人工的に水を供給する灌漑は必須で,現在も世界の水利用量の7割を農業用水が占めています.水環境問題と食料問題は密接に結びついています.灌漑用水を広大な農地へ過不足なく供給し,不要な水を排水するための農業水利システムが,熱帯湿潤地域から乾燥地や高緯度地域まで気候,地形,作物や社会,歴史に応じて多様に発達しており,上下水道を基本とする都市とは全く異なる,農村地域独特の複雑な水循環および水利用体系が存在しています.
 日本では栄養塩類の流出を防ぎ農村地域での資源循環を進める技術や,農業水利システムの維持管理の効率化が待たれています.生産の不安定な開発途上国では灌漑用水の確保や適正な管理技術が今なお強く望まれています.また,広域的に展開される大量の水が水循環へ及ぼす影響は大きく,広域の生態系や大気環境をも左右するため,地球環境保全の観点からも,農村地域での健全な水循環や水利用の探求が重要な課題となっています.

2017/6/28 岩淵水門(東京都北区)にて